Aim & Scope

本研究室では動物のもつ社会性に関わる脳機能、「Social Brain」の解明をめざし、社会行動の神経メカニズム解明(neural mechanisms of social behavior)、社会認知機構(social cognitive function)、社会性に関わる幼少期社会環境の影響(developmental influences on social brain)に関する研究を行います。これら研究を通して動物の社会性を科学的に理解することで、動物生命科学への貢献を軸とし、人間社会との接点における動物との共生について考察を深めることを目的としています。

これらの研究を進めるにあたり以下の3つを常に心にもって、取り組むことを目標とします。

情熱的に動き、それ以上に理論的に考える
Working hard, thinking and diving in depth

研究の中に、楽しみとわくわく感を持ち続ける
Have fun and joy in research

歴史を変える発見をする
Make history and a major step to the future


研究室誕生から8年目に入りました。文部科学省新学術領域研究の計画班もすでに中間審査を迎えます。今まで以上に「共感性の進化神経基盤」の解明を目指して、ラボ一丸となって頑張ります。この目標達成のためには、オスメスのコミュニケーションとそれを支える神経基盤の解明、母子間の相互シグナルと「育て合う」関係性の理解、幼少期社会環境と成長後の社会性の変化の解明、さらには犬の認知的進化とその遺伝的背景の解明、の研究を邁進し、世界に通ずる結果を目指します。